症例77 奈良県香芝市在住 10代男性
野球をする時の膝の痛み(ジャンパー膝)の症状
野球をしている少年で当院を紹介された親御様が連れて来られました。
1か月前から左膝に痛みが出て走ることができないということでした。
痛みを訴える部分は骨の上ではなく、少し上の靭帯の部分でしたのでオスグッドというよりはジャンパー膝の状態でした。
病院には行かず最初に当院に来られたということでした。
子供のオスグッドやジャンパー膝等のスポーツ膝はほとんどの場合、病院等の他院で治療しても改善せずに当院に来られるのですが、最初に当院に来られるというめずらしいパターンでした。
野球をする時の膝の痛み(ジャンパー膝)の整体
「初回の整体」
初検時、しゃがむ動作をしてもらうと痛みが出てできない状態でした。
次にベッドに上向きで寝てもらい膝を曲げていくと途中で痛みが出て、完全に膝を曲げることができない状態だったので、まずは寝た状態で痛みなく膝が完全に曲がるようになることを目指しました。
膝の痛みの原因を見つけるのに膝を確認しても、膝関節自体の機能障害はありませんでした。
他に太もも前後面の筋膜の緊張が強かったのと、足首の歪みがあることを確認しました。
足首の歪みが原因で地面のショックを吸収しきれずに、ふとももに負荷がかかっていると推察し、足首の矯正と大腿部の筋膜リリースを行いました。
その後、ベッドに上向きで寝てもらい膝を曲げていく検査をすると、施術前にあった痛みが消失していていました。
次にしゃがむ動作を確認するとまだ完全にはしゃがめない状態でしたので、ふともも後面の筋膜を念入りにリリースしたところ、完全にしゃがめるようになりました。
最後に野球は痛みの出ない範囲で練習するように伝え、自宅でできる整体を教えてこの日の整体を終えました。
「二回目の整体」
野球の練習は膝の痛みなくできたということでした。
しゃがむ動作での膝の痛みは少し残存していましたので、まだ、悪さが残ってる部分を確認し施術を行いました。
施術後、膝の痛みなくしゃがむ動作ができたので、これで全力で野球の練習をしてみるよう伝えてこの日の整体を終えました
「三回目の整体」
全力で野球の練習をしても膝の痛みはなくできたということでした。
二日後にマラソン大会があるということでしたので、出場しても大丈夫だということを伝え治療終了としました。
野球をする時の膝の痛み(ジャンパー膝)の考察
スポーツ膝で来られる子供たちのほとんどが練習を休まずに、治療をしていきたいという希望があります。
当院では本人と親御様の希望を聞き、治療計画を立てることを施術方針としています。
オスグッドやジャンパー膝等のスポーツ膝は今回の症例のように、練習を続けながら治療をしても、短期間で良くなることがほとんどです。
また、今回は強く症状が出てからすぐに治療に来られたのも良い結果に繋がったものと考えられます。
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たけもと接骨院・整体院
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院長 武本昌史(柔道整復師)